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hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

竹原古墳

福岡県宮若市にあります。受付で215円払うと、おばちゃんが鍵を貸してくれます。 自分で鍵を開けて、電気を点けて中に入ります。解説してくれる人は誰もいません。しかし、とても保存状態がいいですし、硝子越しですが非常に良く見えました。隠れて見えにく…

五郎山古墳

見学は5日前までに五郎山古墳館へ連絡が必要です。 狩猟の様子が描かれた装飾古墳で、赤・黒・緑の三色が使われています。複数の人物や動物、弓矢、同心円文、死者の魂を運ぶ天の鳥船などが描かれています。しかしだいぶ退色していますし、ガラス板の向こう1…

祇園山古墳

久留米の高良大社の近くにあります。何処に車を置いていいかわからなかったので、近くの100円ショップから歩きました。大体10分くらい、こんもりした森の方を目指して行って、高架をくぐります。 祇園山古墳は現在高良大社が所蔵している三角縁神獣鏡が出た…

石人山古墳

八女群広川町にある古墳で、その名の通り石人さんが出土しています。武装石人で、脇腹のあたりに丹塗りが残っています。石人さんの向こうに石棺がありますが、柵があって中には入れません。しかし石棺の蓋に描かれた直弧文などの装飾は十分よく観察できます…

岩戸山古墳・岩戸山4号古墳

岩戸山古墳は古代最大の内乱、磐井の乱を起こした筑紫君磐井が作ったと記紀に書かれています。しかし石室内は調査されておらず、どうなっているか誰にもわからないそうです。 この古墳で何より有名なのは石人さんですね。石人さんは加工の容易な阿蘇凝灰岩で…

浦山古墳

久留米成田山の本堂でお坊さんに言うと、頼りなげな懐中電灯と鍵を貸してくれます。 古墳は帆立貝型前方後円墳です。鍵で扉を開けると石室があります。何の説明もないのでどこまで入っていいのかドキドキしながら奥へ行くと、何と石棺の中まで覗けます。懐中…

チブサン古墳・オブサン古墳

最近にわかに装飾古墳がマイブームになりまして、山鹿市立博物館に行って来ました☆ まりこふんもライブしてた所です。 チブサン古墳の見学は1日2回、10時と2時にあります。場所が1キロほど離れているという事で、博物館の方が車で先導して案内してくれました…

『発光妖精とモスラ』

映画モスラの原作本です。何故読んだかと言うと、作者が凄いんです。意外すぎるのですが、当時の日本を代表する文学者、中村真一郎、福永武彦、堀田善衛の三人が、それぞれ序盤、中盤、終盤を分担してリレー方式で書いています。何やってんでしょうね。まあ…

オーウェル『一九八四年』

この作品は1950年に書かれたものなので、当時の新未来小説です。20世紀を代表する作品と聞いていたのですが、政治的意図が強すぎて私の好きなタイプの小説ではありません。ここでは政治の話はあまりしないでおきますが、集団主義批判については実社会で暗黙…

『身体はトラウマを記録する』

PTSDの権威によるPTSD研究の集大成みたいな本です。専門家向きですが、一般読者にもこれだけの内容のものが読めるようになっているのは素晴らしいことです。専門家でもここまでPTSDの事がわかっている人ばかりではないでしょう。ただ具体的事例が多いので、…

ネルヴァル『火の娘たち』

ネルヴァルの生前最後の著作で、短編集です。冒頭はデュマ宛ての手紙ですが、これを読んだ時には少々心配になりました。劇場に火をつけるとかいう話で、何やら陰謀説を唱えているのですが・・・違います。あなたはその女優にフラれたんです。若い頃はイケメ…

ネルヴァル『暁の女王と精霊の王の物語』

シバの女王がソロモン王に会いに行って知恵を試す話がありますが、それをモチーフにしています。しかし旧約聖書とはかなり違った話になっています。オカルトです。読み手を選びます。私は多分、常人よりムー的な怪しい本は読んでるので、この本がただ個人的…

『心理療法の光と影』

名前の長いユング派の人が書いた本です。読んだ方がいいと勧められて読みましたが、面白かった、というか恐ろしかったかも。 ここで主に取り上げられているのは医療従事者や教師などの援助者です。言うまでもなく本来は人を助けるための職業なのですが、それ…

中原中也『ヂェラルド・ド・ネルヴァル』

先日、中也の自筆原稿を見る機会があったのですが、中にネルヴァルの『黒点』がありました。私はランボーは正直あんまりわかんないんですけど、ネルヴァルいいなと思って少し読んでみることにしました。幸い、中也のネルヴァル訳は青空文庫にありました。『…

三島由紀夫『サド侯爵夫人』

やっと今年1冊目の読書ができました。やれやれです。 近代戯曲屈指の傑作と名高い『サド侯爵夫人』ですが、私は正直あまりピンと来ませんでした。私はサドが好きですし、自分のイメージするサドと作中のサドが違ったのがいちばんの原因でしょう。 私は三島由…

『王書(シャー・ナーメ)』

10世紀に書かれたイランの英雄叙事詩です。原著は50代の王に渡り記述した大作らしいですが、日本語に翻訳されているのは一部分だけです。私は東洋文庫のを読みました。古来の伝承を集めたものみたいで、11世紀には『ルバイヤート』が書かれている事を思うと…

更新しました

ホームページをやっと更新できました。 今年は私にとって内面的にはかなり色々変化がありましたが、外面的な成果の乏しい年でした。翻訳もあまりはかどりませんでした。 暇なだけが取り柄の私が次第に多忙になって来たのは残念ではありますが、致し方ありま…

ヘロドトス『歴史』

ペルシャの王キュロス、カンビュセス、ダレイオス、クセルクセスの4代を軸とする歴史書で、とくにペルシャ戦争の記述がメインになっています。後世の本で引用されて見覚えのあるエピソードが沢山出てきます。 私の感想としては、何と言ってもキュロス大王が…

アリストテレス『詩学』/ホラティウス『詩論』

アリストテレスの『詩学』は、あちこちで引用される有名な本です。悲劇のあるべき構造について書いてあります。 悲劇の主人公は、善人かわずかに欠点があるくらいの人が良くて、そういう人が不幸に陥る事で、観客は「同情」と「恐れ」を覚え、「浄化」(カタ…

『ギリシア・ローマ抒情詩選』

岩波文庫で呉 茂一氏の訳ですけど、とても訳文がきれいでいいですよ。 エジプトの詩も少しだけ載っていて、冒頭にあるのがイクナアトンの「アトンへの賛歌」です。本人が書いたかわかんないですが、この詩はすごいですね。ただ者じゃないですね。その後は主…

『賢治と鉱物』

宮沢賢治の物語に登場する鉱石について、鉱物の専門家が解説をしている本です。とにかく綺麗な本で、書店で目について即購入しました。グッジョブ工作舎。 賢治は本当に石が好きだったんですね。採石場でも働いていたそうで、ノヴァーリスと似てる気がします…

『伝奇集』

完成した『バベルの図書館』の訳を読んでもらったのですが、意外な事にやや不評でした。どうも、すらすら読めすぎて物足りなかったそうです。前回私は自分の読んだ翻訳が誤訳だらけだと書きましたが、友人はこれはもしかしたら「シュールな訳」なのではない…

バベル図書館がわからない その4

『バベルの図書館』訳し終わりました。ここに及んでやっとこの話の内容をちゃんと理解できた気がします。あとは友人にチェックしてもらって、欲しい人にはあげようと思います。 ところで、バベル図書館のアルファベットの文字数が何で22文字か分かりましたか…

バベル図書館がわからない その3

『バベルの図書館』の翻訳が進んでいます。短いから一週間もあれば終わりそうです。著作権が切れていないのでホームページに載せられないのが残念です。最近更新できずにすみません。 ボルヘスいいですね。読めば読むほど好きになります。とても明晰で読みや…

バベル図書館がわからない その2

前回バベル図書館でどうして円周率が記録されているのかわからないと書きましたが、先ほど天使が降りて来たようでおもむろに理解がおとずれました。というか、簡単な事だからわからなかったのは恐らく私だけでしょうね。お恥ずかしい限りです。 無限につづく…

バベル図書館がわからない

最近、スペイン語の得意な人にボルヘスを教えてもらっています。そこで九十九島せんべいをポリポリしつつ、六角形だねとか言いながら『バベルの図書館』を読みました。有名な話なので詳細は割愛するとして、理論上は図書館の本の冊数は有限なんですね。使用…

直衣フェチ

誰にでも何がしか特異な性癖はあるものだと思いますが、私は直衣フェチという異常体質を持っています。直衣を着ている人を見るとドキドキしますね。こういう人種は明らかにマイノリティだと思うのですが、この前一緒に食事に行った人がたまたま同じ癖を病ん…

『ジャングルブック』

19世紀イギリスの作家キプリングの作品です。ジャングルでオオカミに育てられた少年モーグリの冒険と成長を描いています。 予め書いておきますが、私は正直キプリングはあまり好きになれないところがあります。やはりこの作品が、イギリスによる植民地支配を…

上田 秋成『雨月物語』

江戸時代に日本で最初に書かれた小説のひとつです。中国の白話小説をもとに日本を舞台に翻案した話です。全部で九話の短編から成ります。内容的には今でいう怪奇小説ですね。当時のインテリ向けに書かれた作品なので、私のように知識のない者には解説なしに…

イシス信仰について

イシス・オシリスはエジプトの神ですが、神秘主義ではマリアとキリストにしばしば同一視されました。オシリスは農耕神で葡萄の栽培法を人間に教えたりする恵み深い神でしたが、悪しき神セトに殺されバラバラにされました。それをイシスがパーツを拾い集めて…

更新しています。

『サイスの弟子』第1章が終わりました。つづきもがんばります。 暑いので髪を切りに行きたいですが、美容院は苦手です。どうしてあんなに親し気に話しかけてくれるんでしょうか。いっそのこと三船敏郎のような人に黙ってザクッとやってもらいたいですよ。で…

更新しました。

ホームページを久しぶりに更新しました。 『メルモス』がずっと17世紀イギリス演劇の話で、正直難しくてよくわかりません。ドライデンくらい読んでおくべきなのかもしれませんが。時間をかけて色々がんばって調べはしたのですが、誤訳があるかもしれません。…

コウルリッジ詩集

ワーズワースと並んで有名なイギリス・ロマン派の詩人です。 この人の詩は本当に韻律が綺麗なんです。わけがわからないくらい上手い。それなのに全然自然で、作為的な感じが全くありません。ここまで音を自在に扱う詩人を、私は他に知りません。 有名なのは…

『ガルガンチュワ・パンタグリュエル物語』

16世紀フランスの人文主義者ラブレーの作品です。ガルガンチュワとパンタグリュエルという巨人親子が一応の主人公で、新教を擁護する立場から時代を風刺しています。取り留めもなく長い物語ですが、最後の「五の書」は別人の手による偽書とされています。 「…

『マッチ売りの少女』

私は個人的にこの作品はとても好きです。何回読んでもボロボロ泣きます。それは多分私がおかしいんでしょうけど。 これは誰もが知っている作品ではあるものの、アンデルセンの原作を読んだ人は以外と少ないようです。そのため多くの人は、これは不幸な少女の…

今後の予定

今年に入ってあまりホームページの更新が出来ていませんが、8月から夏期は少し時間に余裕ができるので、集中してやろうかと思います。『サイスの弟子』は夏の間に終わらせたいと思っています。可能なら、エマーソンの短い作品などにも取り組みたいです。訪問…

『マージェリー・ケンプの書』

現存するイギリス最古の自伝で、中世に書かれました。マージェリーはごく普通の良家の女性でしたが、ある日神の啓示を受けました。そして罪を悔い改め、キリストの花嫁となるべく日々を過ごそうと誓います。 マージェリーは神と対話し、キリストの受難にまつ…

『カンタベリー物語』

カンタベリー大聖堂まで巡礼する4日間、旅の一行が一人ずつ何か話をして行くという物語です。 最初の「総序の歌」では登場人物が一人一人紹介されていて面白いです。当時のあらゆる階級の人物が登場し、さながら社会の縮図です。騎士や学僧のように理想化さ…

『The Tale of Peter Rabbit』

ビアトリクス・ポターの童話集を読みました。 初めて読んで、本当に挿絵が可愛いですし、文章も軽快で楽しいお話ばかりでした。でも私は、この物語には結構シビアな弱肉強食の世界観があるように感じました。先ず、ピーター・ラビットの父親の末期はパイにさ…

『古代ギリシア・ローマの料理とレシピ』

古代ギリシア・ローマの料理を現代の食卓に再現してみようという本です。『イリアス』に出てきた料理やガレノスのパンケーキなど、興味を引かれるものがたくさん載っています。あくまで現代で手に入る材料にしてあるので『テルマエロマエ』に出てきたカタツ…

「生まれてすみません」

しばらくSDSが50台後半なのに、毎日雨です。このままだと病院送りなので何か元気になる方法はないかと色々調べていたら、六方拝をしろとかいうお節介な話がありまして、親、家族、恩師、友達、空と大地に感謝の祈りを捧げると心穏かになるのだそうです。未熟…

前回記事の補足

前回私はバシュラールの「青い花は赤いのだ」という意見にいちゃもんをつけたのですが、重要な事を考え過ごしていました。それはバシュラールの絶筆が、火の鳥(フェニックス)に関するものだという事です。手塚治虫も『火の鳥』が遺作ですし、ブコウスキーも…

バシュラール『火の精神分析』

バシュラールと言えば、白いフサフサのお髭が格好いいので読みました。高校時代、私の友人は「ファラデーさんステキ」とか言って青春の日を空費していましたが、私は断然ケクレ派でしたよ。 客観的視点ではなく、主観的視点から火というものを分析しようとい…

『ジョゼットおなべのなかにパパをさがす』

不条理劇で有名なイヨネスコの絵本です。 ジョゼットのママは、ゆっくりするために実家に帰っています。パパはママが居ないので羽根を伸ばしすぎて、暴飲暴食で具合が悪くなっています。今はジョゼットの相手はしていられません。パパはバスルームにこもって…

まきまきの謎

16世紀ドイツの民衆本『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』を読みました。いたずら好きのティルが誕生してから死んで埋葬されるまでの、いたずらエピソードが94話あります。司祭様の寝ていたベッドにこっそりウンコをしておくとか、カラシの中…

『ゲーデル・不完全性定理』

ゲーデルの不完全性定理と言えば数学者にも難解なことで知られていますが、これは『大学への数学』の吉永良正氏が書いたブルーバックスで「中学生にもわかる」という売りです。(まあしかし、私の通っていたようなリアル稲中は恐らく想定外でしょう)難しい話…

古典を読む理由

今日は少しどうでもいいことを書こうと思います。私は古典が好きで、しかも大体単純に古ければ古いほど好きです。『竹取物語』とか『ギルガメシュ叙事詩』がやっぱりいいなと思います。ホームページの翻訳は著作権がある事もありますが、そうでなくてもほと…

アリストファネス『女の平和』

私はこの作品は大好きです。ただし内容の8割は下ネタです。面白いですが現代では上演不可能かと思われます。下品すぎるのでここに詳細は書けません。しかしアリストファネスは一貫した平和主義者であり、低俗なお笑いの背景にはペロポネソス戦争反戦というテ…

アイスキュロス『オレステイア』

『オレステイア』は『アガメムノン』『供養する女たち』『慈しみの女神たち』の三部構成です。第一部でアガメムノンが妻クリュタイムネストラに殺害され、第二部で息子のオレステスが仇討ちし、第三部で復讐の女神に追われたオレステスが許され、女神は慈愛…

エウリピデス『トロイアの女』

トロイ陥落後、男たちは皆殺しにされ、奴隷となってギリシアへ連れて行かれる王族の女たちを題材にしています。この劇が書かれた背景には「メロス島事件」というのがあったらしいです。時はペロポネソス戦争の頃であり、スパルタ寄りだったメロス島に侵攻し…