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hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

猫ごはん

この度、猫ごはん専門家のサワラ先生(猫)にご協力いただき、様々な猫用フードを実食し検証してみました。 ・インドアキャット用カリカリ: パサパサしていて、ほとんど蛋白質という感じ。塩味がかなり薄い。ちょっと猫っぽいにおいがする。 ・カルカンまぐ…

『放浪者メルモス』第3章: 演劇について

このところ17世紀イギリス演劇の話が延々つづき、辟易しています。正直よく知らない分野で、すみませんが間違えてもわからないと思います。でも作者のマチューリンは演劇好きで、彼は本当はこんな小説よりも戯曲を書きたいんです。仕方がありません。 そうな…

アゲハ蝶

今日はそろそろホームページ更新します。がんばります。 植木にアゲハの幼虫が次々やって来て困っていましたが、親切な方々に食草を分けてもらえる事になり一安心です。今日、一匹が緑色の終齢幼虫になりました。かわいい♪どうやらナミアゲハのようです。虫…

『ギリシア哲学者列伝』

名前はいかにも難しそうな本ですが、元々あるプラトン好きマダムのために書かれたらしく、読むのに教養はあまり要りません。タレスに始まりエピクロスまでの多数のギリシア哲学者が取り上げられていて、ほとんどが聞いたこともない人でしたが 、学説よりも、…

青い鳥

駅のホームで可愛い青い鳥を見つけました。ちょこちょこ寄って来て全然逃げなくて、鳴き声も綺麗なんです。後で調べたらイソヒヨドリというそうで、この辺では少し珍しいみたいです。私は初めて見ました。それから今日はツバメも見つけました。もうすぐ5月で…

ベヒシュタイン『ヘビの冠』

ホームページの方が1月にアンフィトリオンの翻訳を終えて以来、はかばかしい進展がない状態です。数少ない来訪者をまた裏切ってはいけませんが、自分としてはGW明けには再開したいです。 今回はドイツの童話です。知らない人もいるでしょうから説明しますと…

『森のはずれシャックリのぼうけん』

子供の頃に読んだ児童書で、どうしてもまた読みたくなって探していたのですが、図書館で見つけました。現在絶版になっています。 芋虫のシャックリが、大事にしていた8つの靴を風に飛ばされてなくしてしまい、はるばる旅をして探して行く話です。大切な靴を…

渡邊二郎『自己を見つめる』

なかなか余裕がなくてホームページの更新が滞っています。時間はかかると思いますが、少しずつ出来るところからやって行きます。ここ数日の地震で、大して被害もなかったのにすっかり消耗してしまいました。死というのはいつも身近にあるものですね。忘れて…

サド『食人国旅行記』

引っ越しが終わって落ち着いたので、またホームページの方も再開しようと思います。どうぞよろしくお願いします。 この本は、サドを翻訳するということを話した人から、それならこれは読んだ方がいいと勧められて読みました。サドの思想を知る上では欠かせな…

『放浪者メルモス』の伏せ字部分について

『メルモス』には今まで何度か「ーーーー」となっている伏せ字が出てきていますが、罵りの言葉とか、牧師が口にするには相応しくないであろう言葉が入ります。間投詞Godも駄目みたいですね。何を言っているのかあまり気にする必要はありません。 それから…

スペイン語表記の間違いについて

ここしばらくの体調不良はやっと落ち着きましたが、間も無く人生8度目の引っ越しがひかえています。ボードレールのような引っ越し好きなら良かったのですが、せっかく住みよく育てた家を離れるのは残念です。これからしばらく忙しくなります。 さて細かいこ…

『夜のガスパール』

この本は本当にすごい。まさに魔法の本、衝撃でした。何で絶版なんでしょうね。しかしこの本は発売されて以来、はかばかしく売れたことは一度もないそうです。初版は何と21冊しか売れなかったそうですが、うち一冊をボードレールが手にしたのは幸運でした。…

シュトルム『みずうみ』

幼い日の美しい恋の思い出を老人が回想する物語です。プロットとしてはよくあるものではあります。愛を誓い合った二人がいて、男が何らかの理由で遠く離れている間に、女は心変わりはしていないものの(多くは経済的な理由から)親に強いられて別の男と結婚…

サド『ジュスチーヌ』

サドというのは、最も誤解されている作家の一人だと思います。作品よりも名前の方が有名というのもあります。中には彼をジル・ド・レ並の猟奇犯と思っている人もいるようですが、実際は人生の大半を牢獄や精神病院で過ごしたので、犯罪を犯すにも無理な状況…

ブレヒト『アンティゴネ』

ソフォクレスは私がいちばん好きな作家です。ソフォクレスの戯曲の登場人物の特徴は、ブレヒトの中でも触れられていましたが、頑なさにあると言えます。融通が効かず、自分に不利な場合にも折れることができず、まっしぐらに不幸に突き進んで行きます。こう…

『母アンナの子連れ従軍記』

ブレヒトがスウェーデンに亡命していた時の作品です。これは文句なく傑作だと思います。 時は三十年戦争の頃、アンナは父親の違う三人の子を連れて、従軍商人をして強かに生計を立てています。戦争を食い物にして金儲けをしているものの、その戦争が、皮肉に…

『愛着障害 子供時代を引きずる人々』

少し前からこのブログに読書の感想を書いておりますが、気付いてみれば常に酷評ですね。愛情ゆえではあるのですが。まあ今回も、悪口しか書きません。この本に対してというより、クオリティの低い新書が多い事への抗議のつもりです。新書というのは普通、基…

高島野十郎展

美術展を一日で三つハシゴして来ました。でも野十郎展がとても良かったので、他の印象が霞んでしまいました。主要な作品はすべて揃っていたし、なかなかここまで見られる機会はないと思います。野十郎は元々ローカルにしか知られていない画家だと思いますが…

『アンフィトリオン』仲直りについて

『アンフィトリオン』もだいぶ出来てきましたが、やっぱりモリエールはすごい。私は大好きです。これだけすごい作品は、あまり余計な事を言わずに鑑賞してもらうのがいちばんだとは思いますが、少し気になったことがありました。 アンフィトリオンとアルクメ…

『アンフィトリオン』 結び目について

まだ新年になって翻訳は更新できていませんが、『アンフィトリオン』で出てきた'noeud'という単語について触れておこうと思います。「結び目」という意味です。ちなみにフランス語ではoeはくっついて一字です。 ダイヤモンドを五つ繋いだ帯飾りのことを'noeu…

年末年始

年内のホームページ更新は今日でおしまいにして、体きついので二週間ほど休憩します。ご覧いただいた方はありがとうございます。 そもそもこういうページを作ったのは、自分の語学学習のためと、あとはやはり書物が好きだからです。入手しづらいマイナー作品…

猫とシュトーレン

近頃は、猫のおでこの匂いスプレーが発売されているらしいですね。 クリスマスということでシュトーレンを食べていたら、さわら先生(ネコ)が興味津々でした。日によって違いますが、さわら先生の首まわりはシュトーレンっぽい匂いがします。いい匂いです。…

Vae victis 「敗者に災いあれ」

パソコンがまだ不調ですが、ホームページの更新は何とかできました。 『メルモス』の中にVae victis(敗者に災いあれ)と引用されていたので、解説しておきます。私はモンテーニュ読者なので、こういう話は大好きです。 紀元前390年に、ブレンヌス率いるガリ…

『自然論』について

パソコンはハード面の問題のようです。パソコン工房に行かないといけません。 『自然論』は随分前に訳しましたが、気になった点をここに書いておこうと思います。 本文中に「死体」という言葉は二回出てきます。「死体でさえ美しさを持つ」というようにです…

『粗忽長屋』

しばらくホームページを更新していませんが、パソコンがブルースクリーンになってしまい、復旧のめどが立っていません。残念です。 さて『粗忽長屋』は古典落語の作品です。『アンフィトリオン』で自分が実は二人いたという話になっていますが、それとの関連…

『伊勢物語』

古典文法は得意ではないですが、読んでおかないと後代の作品が理解出来ない時もあります。苦手分野ではありますが、がんばって勉強しようかと思っています。 『伊勢物語』は教科書にも載っていましたが、子どもの頃には正直あまりわかっていませんでした。以…

『サイスの弟子たち』クラドニ図形について

『サイスの弟子たち』はノヴァーリスの未完の作品です。ノヴァーリスは公務員をしていて、鉱山に勤めていたそうです。フライベルク鉱山学校で専門的な勉強もしたので、自然科学への造詣も深いようです。 作品の中にちらっと出て来た「クラドニ図形」について…

『アンフィトリオン』の元ネタについて

現在訳しているモリエールの『アンフィトリオン』ですが、ご存知の方も多いと思いますが元ネタのギリシア神話のことを少し書いておきます。モリエールに限らず、多くの作家たちに書かれた題材です。 アンフィトリオンは妻のアルクメネの兄弟を殺したタポス人…

マチューリン『説教集』終了

『説教集』の中から3つだけ訳しました。この翻訳はこれで終了しておこうと思います。訳した印象としては、真面目に仕事してるなという感じです。非常に模範的な内容ですし、当時も高評価でした。全体的に良いことを言っているとは思いますが、やはり当時の…

白秋と『青き花』

この前、姪が英語の歌のテープを聴いていて、懐かしいな~と思いながら耳を傾けていたら、何やら覚えのあるフレーズがリフレインしていました。♪yokaraka-john, yokaraka-john・・・♪うむ、これは英語じゃなくて柳川弁ではないですか。白秋め。 今年は白秋生…

『妖精の女王』

タイトルを見るといかにもファンタジーっぽいのですが、そうではありません。道徳教育を目的として書かれた寓話です。妖精の女王とは、当時の統治者エリザベス女王のことです。 この作品を読んで、私は文学の功罪というのを考えずにはいられませんでした。以…

マチューリン『説教集』女子教育の必要性について

『説教集』の訳を進めてはいますが、あまり読む人は少ないとは思います。だからはじめは『メルモス』と関連のある二つだけを載せる予定でしたが、『女子教育の必要性について』というのが目に留まったので、これまで訳すことにしました。 『メルモス』は中盤…

トラスコCM

私がここにこれを書いてどれだけの人が共感してくれるかはわかりませんが、数日前「ガイアの夜明け」を見ていたらトラスコの新しいCMが流れていましたね。ピンクのトラスコ私も欲しいです。(うちはアパートの4階で使い道はないですが)

『人はなぜ戦争をするのか』

フロイトの評論を集めたものです。人はなぜ戦争をするのかというアインシュタインの問いに対し、フロイトは、人間には性的欲動(エロス)と攻撃欲動(タナトス)があり、攻撃欲動というのは無くならないものだと説きます。しかし、人に愛されたいというエロス的…

『O嬢の物語』

知り合いの澁澤龍彦好きに勧められて読みました。 ところで私の知り合いにDV離婚した人がいるんですけど、暴力に疲れ果ててか、気弱そうで、すごく冴えない雰囲気が漂っていました。離婚して自分に命令をしてくれる人がいなくなって本当に一人でやって行ける…

猫語学習中

私の家には、猫のさわら先生がいらっしゃいます。先生は外出なさらず他の猫に出会う機会もないので、ご自身の母語が懐かしいのではないかと思いました。そこで私は、毎日猫語で「にゃおん」と話しかけることにしました。 きっとさわら先生は、謎のインド人に…

『放浪者メルモス』老メルモスについて

老メルモスはとてもケチな倹約家として描かれています。末期に及んでも、財産を失う不安に苛まれて死んで行きます。しかし彼は、ケチではあっても間違った事をする人ではなかったとあります。彼にも放浪するメルモスが見えているのです。(メルモスはトトロと…

『群盗』

私は『バートラム』を訳してから、この作品を読みました。しかし順序が逆だったようで、『バートラム』は『群盗』の影響を受けているんですね。不勉強でした。 弟の奸計により、父の元へ帰還しそこねた放蕩息子が、自由を求めて盗賊になります。若いエネルギ…

『フーコーの振り子』

ウンベルト・エーコは、存命の作家の中ではいちばん好きです。以前『完全言語の探求』を読んでとても感動しました。今作は娯楽小説で、ヤコブ・ベーメに似た名前の同僚が、テンプル騎士団を名乗る者たちに拉致されるところから話が始まります。ちなみに主人…

『プラグマティズム』

私がプラグマティズムに興味を持つようになったのは、エマーソンの影響です。エマーソンはW.ジェームズの名付け親です。ジェームズの学説はエマーソンの何歩か先を見ていると思いますが、ジェームズの著作にはことある事にエマーソンの名が出て来るので、深…

スコット『アイヴァンホー』

スコットはマチューリンの才能を見出した人物なので、読んでおきたいと思いました。『アイヴァンホー』は、第三次十字軍の頃のイングランドを舞台にした騎士物語です。『バートラム』と同じ頃、1819年に発表されました。ドラクロワの『レベッカの略奪』はこ…

『バートラム』についての分析

翻訳に予定より時間が掛かってしまっていますが、何かとやることがあって、今からまた秋刀魚を捌いたりとかあるのですよ。それと、いろいろ考えていたんです。 もう第3章辺りまで来たら、読んでいてこの話の持つ違和感に気付くのではないかと思います。『バ…

『バートラム』第一幕

しばらく更新できませんでしたが、やっと第一幕を訳し終えました。ちょっと古めかしい英語を使った、しかつめらしい文章なので難しいです。第一幕のイモジーヌの台詞は、正直訳に自信がありません。 私の読解力の問題ではあるのですが、作者もちょっと気取り…

黄金の壺

『くるみ割り人形』で有名なホフマンの作品です。彼の作品は、雰囲気がどこか小さい子がよく出まかせにする作り話みたいです。それがいつしか、現実に取って代わってしまいます。 『黄金の壺』は、ある純粋な青年と、緑色の蛇との不思議な恋物語です。ここに…

マチューリン『バートラム』

現在、マチューリンの戯曲『バートラム』を翻訳中です。この作品は、スコットとバイロンの後援のもとに上演され、ある程度の成功をおさめました。主演がエドムンド・キーンという有名な俳優だったらしいです。ただし、コールリッジが「非道徳的」と公然と酷…

『放浪者メルモス』第1章:肖像画

第一章を翻訳し終わりました。やっと肖像画が出て来ました。話がここから進んで行きます。この肖像画は、『ドリアン・グレイ』にも少なからぬ影響を与えたことでしょう。 ところで『ドリアン・グレイ』ですが、一箇所謎なところなあります。ドリアンは悪事を…

ふたりのロッテ

ケストナーの児童文学の名作です。本当にいい作品で、それに文章のリズムもすごくきれいです。本当に心暖まる作品だと思うのですが、しかし私は読んでてかなりつらくなりました。 多分、こんな素敵な作品を読んで心がすさむ人は少数派です。ですが今回は、ケ…

『放浪者メルモス』第1章:アイルランド弁

メルモス伯父さんの使用人の言葉ですが、ところどころアイルランド方言/訛りが含まれているようです。訳も訛った方がいいかとも思ったのですが、イングランド人にとってのゲール語って、関西弁なのか、東北弁なのか、鹿児島弁なのか、それとも外国語なのか、…

トリストラム・シャンディ

本題からちょっと外れますが、武雄市の図書館で貸出件数の少ない蔵書が処分されてしまったそうで、中には貴重な古書も含まれていたとか。残念で仕方ありません。 私は『メルモス』を最初図書館で借りて読みましたが、それまで下巻の最後まで読まれた形跡は全…

第七の封印

スウェーデンの映画監督ベルイマンの作品です。騎士が死神とチェスをする話です。有名な映画だそうで、ラストシーンは確かに見覚えがありました。すごく恐い映画なんですが、死神がどうしてか可愛い。ほんと恐いんですけどね。 (以下は映画の内容を含みます)…