hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

白秋と『青き花』

この前、姪が英語の歌のテープを聴いていて、懐かしいな~と思いながら耳を傾けていたら、何やら覚えのあるフレーズがリフレインしていました。♪yokaraka-john, yokaraka-john・・・♪うむ、これは英語じゃなくて柳川弁ではないですか。白秋め。

今年は白秋生誕130周年なのでノヴァーリスを翻訳すると言いつつ、まだ実行出来ていません。そろそろ取りかからないと今年が終わってしまいますね。『サイスの弟子』をやろうかと思っています。

白秋は若い頃『青き花』という詩を書いています。「かの青き花をたづねて、ああ、またもわれはあえかに人の世の旅路に迷ふ」そして亡くなる少し前には『白牡丹』という作品があります。「白牡丹、宇宙なり」白秋は詩作を通じて旅をつづけ、最終的には花に行き着くことができたのではないかと私は思っています。

余談ですが、私がノヴァーリスを知ったのは中也のおかげです。かつて山口県湯田温泉にある中原中也記念館に行った時(残念ながら常設展示ではないですが)中也の中学時代の読書感想文を見たのがきっかけです。『青い花』のもので、色鉛筆でスミレに似た慎ましやかな青い花の絵が添えられていました。ちなみにその隣にはダンゴムシの自由研究がありました。色鉛筆で「dangomushi」と書いた下に、大きくダンゴムシが描いてありました。ファンは絶対胸キュンすると思います。