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hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

『アンフィトリオン』 結び目について

まだ新年になって翻訳は更新できていませんが、『アンフィトリオン』で出てきた'noeud'という単語について触れておこうと思います。「結び目」という意味です。ちなみにフランス語ではoeはくっついて一字です。

ダイヤモンドを五つ繋いだ帯飾りのことを'noeud'と文中では言っています。それに加えて、夫婦の結びつきのことも'noeud'です。これは偶然ではなくてモリエールは意図的に同じ単語を使ったのでしょうが、今のところ上手い訳語が思いつかず、訳文に反映できていません。本来アンフィトリオンが与えるはずの'noeud'を、別の奴が妻に与えてしまった、何ということだ、というわけです。ついでに言うと、このダイヤの五つという数字も何かを象徴していると思いますが、何かはすみませんわかりません。アンフィトリオンアルクメネ、ジュピターと二人の息子で五人にはなりますが、それくらいしか思いつきません。

話は変わりますが、言葉の選択は難しいです。以前'pot and kettle'という言い回しに出くわして調べたら「目くそ鼻くそ」と書いてありました。ばっちいなあ思いましたが「五十歩百歩」とか「大同小異」ではちょっと違う気がするし、他にぴったりの表現が思いつきません。でもエマーソンさんは「目くそ鼻くそ」は言わないでしょうね。

辞書を見ていたらoeil-de-perdix(ヤマウズラの目)というのがありました。これは日本語では「ウオノメ」のことだそうです。感性が近いものもありますね。