hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

『画本虫撰』

喜多川歌麿が挿絵の、江戸時代の和本を豆本で復刻したものです。芸艸堂という和本の版木をたくさん保存している歴史ある出版社があるのですが、そこが出しています。

歌麿が色々な虫と季節の植物の絵を描いていて、それぞれの虫の名前を織り込んだ、色恋にまつわる狂歌が一緒に書かれています。絵がとても綺麗なのでそれを見るだけでも楽しめますが、狂歌も江戸のものの中では理解しやすいので読んでみる価値はあると思います。巻末に変体仮名を活字になおして載せてくれています。例えばイナゴの歌は「露ばかり草のたもとをひきみれば いなごのいなと飛びのくぞうき」とあります。ちょっとばかり気を引いてやったのに、拒否られちゃったよもう、みたいな感じでしょうか。

以前aikoにカブトムシって歌がありましたけど、花と蜜を求める虫というのは寓意的なんでしょうね。不思議な色気のある作品です。

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