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hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

古典を読む理由

つれづれ

今日は少しどうでもいいことを書こうと思います。私は古典が好きで、しかも大体単純に古ければ古いほど好きです。『竹取物語』とか『ギルガメシュ叙事詩』がやっぱりいいなと思います。ホームページの翻訳は著作権がある事もありますが、そうでなくてもほとんど古典ばかり読んでいます。

古典を読む理由は人それぞれだと思いますが、私にとって現代の作品は上手く出来すぎている気がします。作者も編集の方もとても優秀で、筋が通って合理的で、完成度が高く、どれを取っても巧みで非常に面白いです。私も以前はそういう上手く書いてある作品が好きでした。だけど今は、素朴で場合によっては拙いとも言えるような作品が愛おしくてたまりません。場合によっては作者自身も「何でこんなもの書いてしまったんだろう」と頭を抱えたくなるようなものの中に、より真実がある気がするのです。

それに、現代の生活で悩んでいることの解決の糸口が、ちょうどその時読んでいる古典作品の中に見つかることが少なからずあります。膨大な現代の作品の中にそれを探すよりも、限られた古典の中に見つける方が恐らく格段に楽です。

ここしばらく長年読みそびれていたギリシアの古典を読んでいますが、読み手によって解釈の幅がかなり広い事に気付きます。私は私の勝手な感想を述べましたが、本当に色々な見方ができて、様々な可能性を考えさせることで読み手を豊かにしてくれるように思います。反駁の余地のない作品より、読者をあれこれ悩ませたり戸惑わせたりしてくれる方が実りが多いのかも知れません。『羅生門』も初版は下人は盗賊になって終わったそうですが、その後、下人の行方は「誰も知らない」と書き換えています。行く先をはっきり教えてくれた方が気分はスッキリするんですが。

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