hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

バベル図書館がわからない その4

『バベルの図書館』訳し終わりました。ここに及んでやっとこの話の内容をちゃんと理解できた気がします。あとは友人にチェックしてもらって、欲しい人にはあげようと思います。

ところで、バベル図書館のアルファベットの文字数が何で22文字か分かりましたか?私は多分わかりました。それはきっと、ヘブライ語が22文字だからですね。ちなみに冒頭部の『憂鬱の解剖学』で23文字とあるのは、ラテン語が23文字だからですよ。昔はすべての言語の起源はヘブライ語だという信仰がありましたしね。しかし今は否定されているようです。詳しくはエーコの『完全言語の探求』を読んで下さい。

バベルというヘブライ語は、私の記憶が確かなら「不和」とか「混乱」とかいう意味だったと思います。確かに図書館の本の記述は意味不明な混乱ばかりですが、それが一つの宇宙を成すのが面白いですね。