hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

『神統記』

ヘシオドスの作と伝えられていますが、諸説あるそうです。よく引用される作品なので読んでおこうと思いました。

ヘシオドスは歌比べでホメロスに勝ったとウィキペディアに書いてありました。すごーい。神統記も翻訳ではわかりませんが原文はヘキサメトロス(簡単に言えば一行が長短短のリズムを六回繰り返す詩)らしいですし、恐らく後々の手本になるような美文なんだと想像します。

題材はギリシア神話で、とくに天地創造の話と、ゼウスがティターンと戦い主神になるまでの話の二つがメインです。ページ数も少ないですし、何か出来事を大まかに羅列してあるだけという印象を受けました。正直、私はこの作品の魅力がわかっていません。歴史的資料として貴重なのはわかりますが。他の本で読んで知ってる話だったし、以前読んだアポロドロスのとか、もっと物語として面白いギリシア神話はいっぱいある気がします。私に理解できてないだけかもしれないですけど。

でも、古典を勉強する人や神話が好きな人は早めに読んでおくと後の読書に役立つとは思います。とくに神々の系譜はごちゃごちゃで訳わかんないですけど、私の読んだ岩波文庫版では最後に家系図を載せてくれています。これはもっと早く手元に置いておきたかったですよ。使えます。