読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

『The Tale of Peter Rabbit』

読書

ビアトリクス・ポターの童話集を読みました。

初めて読んで、本当に挿絵が可愛いですし、文章も軽快で楽しいお話ばかりでした。でも私は、この物語には結構シビアな弱肉強食の世界観があるように感じました。先ず、ピーター・ラビットの父親の末期はパイにされてしまったという事実に衝撃を受けました。この世界の動物たちは服も着て二本足で立って文化的な生活をしているのに、すぐに近所の住人をパイやプディングに入れようとするのです。

パイを食べて具合が悪くなった犬に、猫が鳥の医者を呼んで来る事にします。その時「あの先生は元々パイみたいなものだから、うってつけだわ」という台詞がさらっと出て来ます。ネズミたちはある話では主人公になりますが、別の話ではパイの具材です。場合によっては豚が肉を焼いてたりします。

これは何なのだろうかと考えてみて、もしかしたら動物を食べる文化が日本より豊かなのかもしれないと思いました。動物を大切に育ててそれを食べるという事をずっとしてきた国ですし、猫がネズミをパイにするのもそれと同じくらいまっとうな事です。以前イギリスの学者が、伝統的な農家の生活を再現し実際に生活してみるというテレビ番組がありました。それで豚を子豚から育てて調理したのですが、料理を味わいながら、皿の中に豚の目玉を見つけて学者はにっこりしました。「僕はこの目に見つめられて幾晩も過ごしたんだよ」・・・私にはちょっと真似できないかもしれません。まあ我々はイルカやクジラは平気で食べますけどね。