hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

年末年始

年内のホームページ更新は今日でおしまいにして、体きついので二週間ほど休憩します。ご覧いただいた方はありがとうございます。 そもそもこういうページを作ったのは、自分の語学学習のためと、あとはやはり書物が好きだからです。入手しづらいマイナー作品…

猫とシュトーレン

近頃は、猫のおでこの匂いスプレーが発売されているらしいですね。 クリスマスということでシュトーレンを食べていたら、さわら先生(ネコ)が興味津々でした。日によって違いますが、さわら先生の首まわりはシュトーレンっぽい匂いがします。いい匂いです。…

Vae victis 「敗者に災いあれ」

パソコンがまだ不調ですが、ホームページの更新は何とかできました。 『メルモス』の中にVae victis(敗者に災いあれ)と引用されていたので、解説しておきます。私はモンテーニュ読者なので、こういう話は大好きです。 紀元前390年に、ブレンヌス率いるガリ…

『自然論』について

パソコンはハード面の問題のようです。パソコン工房に行かないといけません。 『自然論』は随分前に訳しましたが、気になった点をここに書いておこうと思います。 本文中に「死体」という言葉は二回出てきます。「死体でさえ美しさを持つ」というようにです…

『粗忽長屋』

しばらくホームページを更新していませんが、パソコンがブルースクリーンになってしまい、復旧のめどが立っていません。残念です。 さて『粗忽長屋』は古典落語の作品です。『アンフィトリオン』で自分が実は二人いたという話になっていますが、それとの関連…

『伊勢物語』

古典文法は得意ではないですが、読んでおかないと後代の作品が理解出来ない時もあります。苦手分野ではありますが、がんばって勉強しようかと思っています。 『伊勢物語』は教科書にも載っていましたが、子どもの頃には正直あまりわかっていませんでした。以…

『サイスの弟子たち』クラドニ図形について

『サイスの弟子たち』はノヴァーリスの未完の作品です。ノヴァーリスは公務員をしていて、鉱山に勤めていたそうです。フライベルク鉱山学校で専門的な勉強もしたので、自然科学への造詣も深いようです。 作品の中にちらっと出て来た「クラドニ図形」について…

『アンフィトリオン』の元ネタについて

現在訳しているモリエールの『アンフィトリオン』ですが、ご存知の方も多いと思いますが元ネタのギリシア神話のことを少し書いておきます。モリエールに限らず、多くの作家たちに書かれた題材です。 アンフィトリオンは妻のアルクメネの兄弟を殺したタポス人…

マチューリン『説教集』終了

『説教集』の中から3つだけ訳しました。この翻訳はこれで終了しておこうと思います。訳した印象としては、真面目に仕事してるなという感じです。非常に模範的な内容ですし、当時も高評価でした。全体的に良いことを言っているとは思いますが、やはり当時の…

白秋と『青き花』

この前、姪が英語の歌のテープを聴いていて、懐かしいな~と思いながら耳を傾けていたら、何やら覚えのあるフレーズがリフレインしていました。♪yokaraka-john, yokaraka-john・・・♪うむ、これは英語じゃなくて柳川弁ではないですか。白秋め。 今年は白秋生…

『妖精の女王』

タイトルを見るといかにもファンタジーっぽいのですが、そうではありません。道徳教育を目的として書かれた寓話です。妖精の女王とは、当時の統治者エリザベス女王のことです。 この作品を読んで、私は文学の功罪というのを考えずにはいられませんでした。以…