hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『ガルガンチュワ・パンタグリュエル物語』

16世紀フランスの人文主義者ラブレーの作品です。ガルガンチュワとパンタグリュエルという巨人親子が一応の主人公で、新教を擁護する立場から時代を風刺しています。取り留めもなく長い物語ですが、最後の「五の書」は別人の手による偽書とされています。 「…

『マッチ売りの少女』

私は個人的にこの作品はとても好きです。何回読んでもボロボロ泣きます。それは多分私がおかしいんでしょうけど。 これは誰もが知っている作品ではあるものの、アンデルセンの原作を読んだ人は以外と少ないようです。そのため多くの人は、これは不幸な少女の…

今後の予定

今年に入ってあまりホームページの更新が出来ていませんが、8月から夏期は少し時間に余裕ができるので、集中してやろうかと思います。『サイスの弟子』は夏の間に終わらせたいと思っています。可能なら、エマーソンの短い作品などにも取り組みたいです。訪問…

『マージェリー・ケンプの書』

現存するイギリス最古の自伝で、中世に書かれました。マージェリーはごく普通の良家の女性でしたが、ある日神の啓示を受けました。そして罪を悔い改め、キリストの花嫁となるべく日々を過ごそうと誓います。 マージェリーは神と対話し、キリストの受難にまつ…

『カンタベリー物語』

カンタベリー大聖堂まで巡礼する4日間、旅の一行が一人ずつ何か話をして行くという物語です。 最初の「総序の歌」では登場人物が一人一人紹介されていて面白いです。当時のあらゆる階級の人物が登場し、さながら社会の縮図です。騎士や学僧のように理想化さ…