hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アイスキュロス『オレステイア』

『オレステイア』は『アガメムノン』『供養する女たち』『慈しみの女神たち』の三部構成です。第一部でアガメムノンが妻クリュタイムネストラに殺害され、第二部で息子のオレステスが仇討ちし、第三部で復讐の女神に追われたオレステスが許され、女神は慈愛…

エウリピデス『トロイアの女』

トロイ陥落後、男たちは皆殺しにされ、奴隷となってギリシアへ連れて行かれる王族の女たちを題材にしています。この劇が書かれた背景には「メロス島事件」というのがあったらしいです。時はペロポネソス戦争の頃であり、スパルタ寄りだったメロス島に侵攻し…

『画本虫撰』

喜多川歌麿が挿絵の、江戸時代の和本を豆本で復刻したものです。芸艸堂という和本の版木をたくさん保存している歴史ある出版社があるのですが、そこが出しています。 歌麿が色々な虫と季節の植物の絵を描いていて、それぞれの虫の名前を織り込んだ、色恋にま…

『イリアス』の色彩について

虹の色は七色だと言います。理科の授業でそう習いますからね。でも私自身、虹が七色に見えたことはなく、どう頑張っても五色くらいしか見分けられません。しかしあるいは人によっては十二色くらいに見える人もいるのかもしれません。 一般に、文明が進歩する…

『イリアス』

『イリアス』は冒頭にあるように、アキレウスの「怒り」の物語です。では、アキレウスの怒りとは何であり、何故ホメロスはそれを詠い、現代でも名作と言われるのでしょう。 アキレウスが怒ったきっかけは、自分が戦利品として得た女のブリセイスをアガメムノ…

『アンフィトリオン』のアンブロシアについて補足

翻訳の方がなかなか進められていませんが、言い訳をすると、今は自分に足りない基礎的な教養を身につけようと思い勉強に勤しんでいます。 『イリアス』を今読んでいて、第14歌のヘラがゼウスを誘惑して眠らせる場面に至ったのですが、ここでヘラは美しさに磨…

猫ごはん その2

今回は猫ごはん専門家サワラ先生(猫)がとくにお好きなカルカンパウチについて、実食の上詳しく検証してみました。 ・かつお節入りマグロとささみと、お肉お魚ミックス(まぐろ・かつお・ささみ)の違いについて かつお節入りマグロとささみは、食べた瞬間に…

知り合いの方が蚕を飼っておられるのですが、去年20匹購入したのが今年は500匹以上に増えたそうで蚕まみれになっています。蚕は人間が品種改良して作った虫なので、自然界では生きられません。何と枝につかまっておく事すらできません。しかし、いつも守って…

依存症フォーラム

確かアメリカ人の書いたものだったと思いますが、医者が活躍できるかどうかは家族に恵まれるかどうかによる、というのがありました。当時の私は何事も個人の努力によるし、周囲の環境は言い訳にできない信じていたのですが、今はわかる気がします。誰もから…

猫ごはん

この度、猫ごはん専門家のサワラ先生(猫)にご協力いただき、様々な猫用フードを実食し検証してみました。 ・インドアキャット用カリカリ: パサパサしていて、ほとんど蛋白質という感じ。塩味がかなり薄い。ちょっと猫っぽいにおいがする。 ・カルカンまぐ…

『放浪者メルモス』第3章: 演劇について

このところ17世紀イギリス演劇の話が延々つづき、辟易しています。正直よく知らない分野で、すみませんが間違えてもわからないと思います。でも作者のマチューリンは演劇好きで、彼は本当はこんな小説よりも戯曲を書きたいんです。仕方がありません。 そうな…

アゲハ蝶

今日はそろそろホームページ更新します。がんばります。 植木にアゲハの幼虫が次々やって来て困っていましたが、親切な方々に食草を分けてもらえる事になり一安心です。今日、一匹が緑色の終齢幼虫になりました。かわいい♪どうやらナミアゲハのようです。虫…