hanekakusiのブログ

『猫とかわうそ』http://hanekakusi.web.fc2.com製作日記です。読書の感想も書いています。

『サイスの弟子たち』クラドニ図形について

『サイスの弟子たち』はノヴァーリスの未完の作品です。ノヴァーリスは公務員をしていて、鉱山に勤めていたそうです。フライベルク鉱山学校で専門的な勉強もしたので、自然科学への造詣も深いようです。

作品の中にちらっと出て来た「クラドニ図形」について、ウィキペディアからですが解説しておきます。絵的にとてもきれいな図形ができる、ぜんじろう的科学実験です。

クラドニ図形とは、ドイツの物理学者エルンスト・クラドニの名にちなみ、物体の固有振動の節を可視化する方法です。(音波のように目に見えない波の形も視覚的に捉えることができるようになります。水面にできる波紋に似た図形ができます)硝子やラップを張った平面にスピーカーなどで振動を加え音程を変えると、共鳴周波数において平面の強く振動する部分と、振動の節となり振動しない部分が生じます。(平面上には波によって揺れ動く部分と、全く上下に動かない部分ができます。動かない部分が節です)そこに塩や砂などの粒体を撒くと、振動によってはじき飛ばされた粒体が節へ集まり、幾何学的な模様が観察されます。

何というか、自然って美しいですね。波動は高校物理で習ったきりで、うろ覚えです。すみません。